beatmaniaIIDXを始めたい!IIDX27

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こんにちは。きまりです。公開日の今日12/22は誕生日です。有馬記念らしいのであたったらおごってくださいね

 

この記事は東京大学音ゲーサークルB4UTのAdvent Calendar 2019に寄稿したものです。他の部員による記事もこちらから見られますのでぜひご覧ください。

b4utmzi.wixsite.com

 

 

この記事はIIDXシステムの解説記事のつもりなのですが、20日(公開日の2日前)にプロプレイヤーのDOLCE.氏が生放送で初心者向けの配信をしていたっぽく今泣いています。↓こちらです

www.youtube.com

ちらっとだけ見たのですがちょっと守備範囲が違そうで安心しています…

 

さて、2018年には稼働20周年を迎え、今年2019年11月には新作稼働、12月には初の大幅刷新を加えた新筐体LIGHTNING MODELの導入など今でもホットなbeatmania IIDX。興味を持っている人は数多くいると思いますが、なにかと敷居の高さを感じてしまいプレイしにくいと言われやすいのもまた現状です。

そこで、この記事ではbeatmaniaIIDXについて、一通りプレイするにあたって知っておきたい前提知識・初期設定などを紹介するもので、これからこのゲームを始める方や始めたばかりの人を対象としています。始めに3節でとりあえずプレイだけできるように最低限の設定についての説明をしたあとで、細かい点について4節以降で後から説明を加えるという構成になっています。特段重要と思われるところには節の番号に★印を付けました。また、◆印を付けたところはやや高度な情報になりますので、初心者の方は読みとばらしてもらって構いません。

特にわかりにくいと言われるVディスクシステム、ハイスピード設定に関しては念入りに説明したつもりなので、中級者の方にも十分参考になるはずです。ぜひご覧ください。

 

さて、beatmaniaIIDX弐寺IIDX)はプレイしたことのない人には敷居が高いように感じると思いますし、実際そうだと思います。そのハードルはどこから来てるのか、自分なりに考えたのですが、こいつですよね。

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なんか台に上らなくちゃいけないし…初めての方はこれでまずハードルがありますよね。

弐寺の初心者用解説記事は昔から書かれていますが、バージョンが変わっていくにつれて、特に最近では初心者への配慮を迷走しがちなコナミさんらしく頑張っている感じに見えるので、ここでも新しい仕様に対応したシステム周りの説明メインにある程度快適にプレイできるようになるまでしていこうと思っています。

また、ここではシングルプレイ(ターンテーブル1つと鍵盤7つ)を使用するモードでプレイすることを前提とします。

0. 自己紹介

…の前に、先週このアドベントカレンダーIIDXのスコアについての心得を書いてくださったせーもさん(https://semoblog.hatenablog.com/entry/2019/12/13/150717)にしたがってかるーく自己紹介したいと思います。余談の余談です。どんな人間がこれを書いてるかーぐらいのことです。

時は2010年、太鼓の達人しかプレイしていなかったきまり少年は初めてbeatmaniaIIDX(当時は17 SIRIUS)の筐体を目にします。そのときはごっついでかい機械だなあとしか思わなかったのですが、しばらく経ちいつものように太鼓の達人の動画を家で見ていると、そのプレイヤーがIIDXの動画を投稿したのです。(ピアノ協奏曲第1番"蠍火"のプレイ動画だったのですが、今現在は見れなくなっていました:悲しい)曲とゲームのかっこよさに惹かれ、18 Resort Anthemを初めてプレイし中学生になった2011年にはCS EMPRESS(IIDXPS2版最終作)を購入します。その後なんだかんだあり、CS版十段を取り高校生になります。すると知り合ったときには皆伝を取っていた同級生がいて驚いたものでしたが、その後も頑張って2015年10月、初めて皆伝に合格します。(22 PENDUAL 鏡皆伝でした) 冥の難所を抜けて初めてウィニングランに到達した時は、譜面と途端にカラフルになるBGAが涙で曇ってボロボロだったのを覚えています。

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22 PENDUALで皆伝初合格!

浪人期もあり触れられていないときも長かったのですが、これから4年が経ちついに先月(2019年11月)、とうとう冥をハードクリアします。

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このときもやはり涙が出てきました。誰もいなくてよかったです(?)

 

…とこんな感じでかれこれ8年以上ビートマニアを楽しみ続けています。これをお読みになっている方がそんなビートマニアのはじめの一歩を踏み出せるように頑張って書こうと思います。それでは本題に移ります。

1. デバイス

冒頭で先に触れてしまいましたが、このゲームではターンテーブルと鍵盤7つを使います。左側と右側(1Pと2P)のどちらを使っても構いませんので、好きな方を選んでください。ターンテーブル(通称皿)、鍵盤をどちらの手で処理するかが選択により変わることに注意しましょう。このプレイヤーサイドは今後ほとんどの人はずっと変えずにプレイすることになります。

鍵盤について、白い鍵盤と黒い鍵盤がありますが、1P、2Pのいずれを選んだ場合でも左から順に1,2,...,7鍵とよびます。また、1,3,5,7鍵を白鍵、2,4,6鍵を黒鍵と一般的に呼びます。

また、もう少し画面側に目を向けると、四角いボタンが何個か、ガーッとするやつが何個かあることがわかります。この内でよく使うのは1つぽつんとある四角いボタン(STARTボタン)です。上下に2個あるボタン(上:effectボタン、下:VEFXボタン)はたまに使います。ガーッとするやつ(スライダーというらしい)はプレイ中に使うことはあまりないです。

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左側または右側に目を向けると、筐体によって場所は若干違うのですが、テンキーとカードをかざすところがあるのがわかります。カードはe-amusement pass(ゲーセンで多くは自販機として置いてある、300円)を使います。e-amusement passは自分のプレイ記録を保存するものです。かつてはKONAMI製のゲームのものを1枚のカードに記録していましたが、最新のもの(2018年に出たもの)ではSEGAのゲーム(CHUNITHMなど)や太鼓の達人などでも使えるようになりました。こちらも同じ300円ですので、こちらを購入することをおすすめします。

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このマークが入ったカードを購入しよう

なお、2019年12月16日から稼働のLIGHTNING MODELではSTARTボタンなどの位置が下の図のように変わりました。結構変わっているので後述のギアチェンといったテクニックには影響が出るかもしれません。

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新筐体の1Pサイド。STARTボタンなどの位置が変わっている



2. PASELI(パセリ)とは?

e-amusement passを使う場合、KONAMIのゲームで主に使える電子マネーがあります。それがPASELI(パセリ)です。ゲームセンターにこんな(画像)機械があることが多いですが、ここにe-amusement passをかざして千円札を入れることでチャージすることができます。

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数え切れない千円札を吸い込んでいる

100円玉でもプレイすることができますが、それ以外の料金設定のモードもあり、そちらを選択する場合はパセリの使用が必須となります。

また、10節で紹介するベーシックコースへの加入料金330円(通称「コナミ税」)もここから支払うことができます。これ以外の決済方法はクレジットカードしかないので、まあまあの人がパセリで支払っていると思います。

 

それでは早速ゲームを始めてみましょう。

3. とりあえずプレイする:ゲームの流れ

3.1. ゲームスタート

100円玉を入れるか、e-amusement passをかざすとジューンとか筐体が言います。e-amusement passを初めてかざした場合名前の設定や都道府県の設定を行います。ここではターンテーブルを上下に動かすことでカーソルの移動、鍵盤で決定します。あなたのIIDX-IDというものが発行されますが、これはいつでも確認できるのでその場で記憶したりする必要はありません。最後に述べますが他のプレイヤーとライバル登録などをするときに使います。

3.2. モード選択

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モード選択画面(IIDX27公式サイトより)

クラッチを回して選択、鍵盤を押して決定します。はじめはSTEP UPを選択しましょう。料金の支払い方が聞かれますが、スタンダードスタートでOKです。これも同様にスクラッチを回して選択、鍵盤を押して決定します。

3.3. チュートリアル

ゲームをプレイするにあたってのルールが筐体上で説明されます。それに従えばここで特に言及することはありませんが、他のゲームとの違いを述べます。

IIDXには、「長押し」の終点判定が存在します。「長押し」とはチャージノーツ(CN)やバックスピンスクラッチBSS)が該当し、鍵盤を押し続けるまたは皿を回し続ける必要があるノーツのことですが、IIDXではノーツの終点でタイミングよく離す(BSSの場合逆向きに回す)必要があります。SOUND VOLTEXのロングノーツやmaimai でらっくすのホールドのように終点は押しっぱなしでよい、ということはないので気をつけてください。

3.4. 選曲画面

TUTORIALを終えると、選曲画面に移ります。ここでもスクラッチで上下移動、鍵盤で決定を行いますが、白鍵で決定、黒鍵でフォルダを閉じる(戻る)となっています。

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選曲画面(IIDX27公式サイトより)

ここでは適正レベルに応じて数十の曲がランダムで表示されるため、IIDXの良くない点の一つになってしまうのですが、よく知られている版権曲は極めて少なくこのフォルダにはないかもしれません。そこは我慢してください…

いいな、という曲があったら白鍵盤で決定することになりますが、その前に…

3.5. ビギナーオプション

STARTボタンを押すと、押している間下のような画面が表示されます。ここではゲームプレイ中の設定を行うことができます。

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ビギナーオプション(IIDX27公式サイトより)

STARTボタンを押している間この画面が表示されるので、画面の表示に従い

  • 1鍵(2鍵)を押すことでスクロールスピードを遅く(速く)
  • 3鍵を押すことでゲージオプションの変更

を行うことができます。とりあえず自分の見やすい速度に設定して、ゲージオプション(3鍵の設定)を「ASSISTED EASY」に設定しておきましょう。

3.6. ゲームプレイ

IIDXのゲーム本編です。上から降ってくるノーツを判定ラインに重なったタイミングで鍵盤や皿を操作します。いずれ1曲2401ノーツとかになります。たのしみですね

3.7. リザルト

演奏が終わると、リザルト画面が出てきます。鍵盤をバシバシ押しているとすぐ次の選曲画面に移ってしまうので気をつけましょう。

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リザルトの例

ここに表示されている情報は

  • スコアグレード(AAA~F)
  • クリアタイプ(F-COMBO、EX-HARD、…、A-CLEAR、FAILED)
  • EX SCORE(P-GREAT*2+GREAT)
  • MISS COUNT(BAD+POOR)
  • ゴーストスコアとの比較差分
  • 各判定の数
  • COMBO BREAK数(コンボを切った数)(そのまんま)
  • FAST-SLOW(ちょうどのタイミングからどちらにずれて叩いたか)

です。このうちのいくつかは記録され選曲画面にも現れます。自己ベストはどれくらいの得点を得られたか、どれくらいミスったか、がわかります。

 

STEP UPモードの場合、3曲必ずプレイすることができます。それが終わるとデータがe-passに記録され、ゲーム終了となります。

4. 選曲画面

本来はゲームスタートのあとはモード選択を行うので時系列的には逆になってしまいますが、選曲画面の操作はどのモードでも共通のため、先に説明を行うことにします。

4.1. 通常オプション

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通常オプション(IIDX27公式サイトより)

3節ではビギナーオプションで設定を行いました。ここではビギナーオプションの表示中にeffectボタン(四角いボタンの上の方)を押してみましょう。するとなにやらたくさん設定できるオプションが現れます。これを1曲の選曲時間で全部設定するのは無理なので、とりあえず何かしらプレイしましょう。少しずつ設定していくことにします。

 

4.2. 譜面オプション

ゲーム中には皿のレーンと鍵盤のレーンにノーツが降ってくるのでそこのボタンを押すという形になりますが、この降ってくるパターン(譜面)をある程度プレイヤー側で変えることができます。それが譜面オプションの設定で、選曲画面でSTARTボタンを押している間メニューが現れます。そこで1鍵を押すことで変えることができます。その譜面オプションは以下の種類があります。ここにあるオプションではスクラッチの配置は変わりません。

  • OFF:「正規譜面」とよばれます。1234567と表示します。
  • RANDOM:1~7鍵のレーンが自由に入れ替わります。7!=5020通り。
  • 《上級者向け》R-RANDOM:レーンが循環的に入れ替わります。その鏡映もあります。14通り。(例)3456712、4321765
  • 《上級者向け》S-RANDOM:各ノーツごとにランダムに降ってきます。
  • MIRROR:正規譜面の鏡映が降ってきます。7654321

初心者の方は「OFF」のままでOKです。ですが、レベル7~9ぐらいを触る頃には「RANDOM」を常備できるように少しずつなれていくことをおすすめします。

(RANDOMを常備するようになるという結果は同じなのですが、どれくらいのレベルから触ればいいかというのは人によっていろんなことをいう人がいます。近くにいるうまい人がいれば聞いてみることをおすすめします。)

4.3. ゲージ

譜面オプションの選択と同様に選曲画面でSTARTを押している間、3鍵を押すことでゲージを変えることができます。「A-EASY」「EASY」「OFF」はプレイ終了時に規定のパーセント(「ASSISTED EASY」は60%、「EASY」「OFF」は80%)以上にゲージが溜まっていればクリア、「HARD」「EX-HARD」は減りが激しいがプレイ終了時にゲージが残っていればクリア、0%になった瞬間に強制終了というモードです。

クリアした曲には選曲画面で曲名の左にあるレベルの脇にランプが点灯します。

  • FAILED:赤の点滅
  • ASSISTED EASY他:紫色
  • EASY:黄緑色
  • CLEAR(OFF):水色(今作より水色に統一になりました)
  • HARD:白
  • EX-HARD:黄色と赤の点滅
  • FULL COMBO:虹色の点滅

これを見ることで、自分のクリア状況がわかります。

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曲名の左のランプで自分のクリア状況がわかる

初心者の方は迷わず「ASSISTED EASY」に設定しましょう。「EASY」でもいいですがそこはお好みで。昔は「ASSISTED EASY」はなかったのでいまでも「EASY」を使っている人が多いですが、単純にクリア失敗するとその場でゲーム終了になってしまう(STANDARDモードの場合)ので、よりクリアが簡単な「ASSISTED EASY」を推奨します。

4.4. ★判定リアルタイム表示

ノーツを叩いたときに虹色に光る「GREAT」が出れば完璧にリズムが合っていることになりますが、そうでない場合が多いと思います。そのときに自分が遅かったのか早かったのか、を表示させることができます。

選曲画面でSTARTボタンを押すことで通常オプションを出すことができました。ここでVEFXボタン(2つボタンの下の方)を押してみましょう。するとこのような画面(詳細オプション)がでてきます。

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FAST/SLOWをリアルタイムで表示させる

この画面では皿で項目を左や右に変え、黒鍵で上に、白鍵で下に移動します。ここで判定タイミングを「OFF」から「TYPE A,B,C(お好みで)」に変更しましょう。これを設定すると遅いか早いかが「FAST/SLOW」という形でプレイ中に出るようになります。(TYPEにより出現場所が違うので、お好みで選んでください)

4.5. 判定調整

1曲普通にプレイしてみて、リザルトを見てみるとやたらSLOWが多いとかやたらFASTが多いということがよくあります。IIDXは沢山の種類の筐体や液晶が実は存在しており、(新筐体では改善されたことではあるのですが)筐体によって判定タイミングが大きく異なって感じられてしまいます。筐体の判定が自分にあっていないときにこの機能を使って修正します。

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判定調整 毎回お世話になってます

リザルトをみてFASTに偏っていれば+方向へ、LATEに偏っていれば-方向へ動かします。この設定は本当に人によって全く違うので、自分にあった判定を見つけましょう。

4.6. 2人プレイでの難易度変更

同曲での難易度(BEGINNER・NORMAL・HYPER・ANOTHER・LEGGENDARIA)変更は自分のプレイサイドにあるテンキー1で行うことができます。これは1人プレイでも同じですが、2人プレイで行う場合自分だけが変えることができます。上級者と一緒にプレイするときに自分はNORMAL、相手はANOTHER、といった選択ができるようになります。ただし、(数えるほどの曲数ではありますが)難易度ごとに音源が異なる曲があり、そのような曲では2人が別々の難易度で遊ぶことはできません。

4.7. 曲順ソート

選曲画面で黒鍵を数回押すと、右上の方に何順で並んでいるかが表示され変更することができます。「クリアレート」にするとそのフォルダの中でクリアレート順にソートされます。つまり、概ね簡単な順(クリアレートが高いほど簡単)に並んでいるといえます。これを参考にして選曲するのはありだと思いますが、絶対的なものではないことに気をつけてください。さまざまな要因が重なって本当は難しいのにクリアレートが高くなったり低くなったりすることがあり、特に低難易度は母数が大きくなく変動が激しいことが予想されます。

4.8. tips. 曲名背景と曲名色

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隠し曲は背景が虹色、新曲は(今作は)黄色になる

この画像を見ると、曲名の背景が虹色だったり灰色だったり、曲名が黄色だったり灰色だったりすることがわかります。これらの意味は案外知らない人も多いのではと思いますが、

  • 曲名背景が虹色:今作、前作の隠し曲
  • 曲名が黄色:今作(beatmaniaIIDX 27)の新曲

という意味です。校舎については毎作色が違います。プレイ上大きな意味は持ってないので安心してください。ちなみに、曲名が白から赤のグラデーションとなっているのはその曲のLEGGENDARIA譜面を表します。LEGGENDARIA譜面は太鼓の達人でいう裏譜面、maimaiでいうRe:Master譜面のようなもので、一部の楽曲のみに存在する追加譜面です。一般に一番上の難易度のANOTHER譜面より難しいことが多いです。

5. ★ハイスピード設定

弐寺を始めたばかりの人がまず苦戦するのがハイスピード設定だと思います。実際設定できる要素が多く知り合いの人に設定してもらう、といったことも多くなってしまっていると思うので、ここではできるだけ念入りに説明しようと思います。

5.1. HI-SPEEDウィンドウ

プレイ画面でSTARTボタンを押している間、レーンの脇にHI-SPEEDウィンドウが表示されます。この画面が出ている間に黒鍵を押すとスクロールスピードが早くなり、白鍵を押すと遅くなります。画面に出ている緑の数字(緑数字)はノーツの表示時間を表しています。(緑数字が大きいほどノーツの表示時間が長く、小さいほど短い)

とりあえずはじめはハイスピードを3~8程度(緑数字800~500程度)にすることをおすすめします。最終的に緑数字280~310程度に収まるプレイヤーが多いと思います(もちろんこれに当てはまらないプレイヤーも多数います)。

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HI-SPEEDウィンドウと緑数字(IIDX27公式サイトより)

5.2. SUDDEN+とハイスピード調整(ギアチェン)

通常オプションで7鍵を何回か押すか、プレイ画面でSTARTボタンを素早く2回押すと上にレーンカバーが現れ画面の一部を隠します。これによりSUDDEN+(サドプラ)がONとなり、レーンカバーの高さを調整することによりノーツの見える範囲(高さ)を動かすことができます。画面全部だと視界に入る範囲が広いと感じる場合に使い、大多数のプレイヤーは使っています。

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SUDDEN+をONにした(IIDX27公式サイトの画像を加工)

すると緑数字がレーンカバーの上部に移動し、白い数字(白数字)が現れました。白数字は、レーンのうちどれくらいの領域を隠しているかを現します。白数字が小さいほど見えている領域が狭くなります。この状態で(STARTボタンを押しながら)皿を回すとレーンカバーが上下に動き、緑数字を連続的に動かすことができます。

鍵盤を押すとハイスピードを大雑把に調整することができるので、自分の適性緑数字を掴んでおいて(はじめはとりあえず500~800程度に設定しておきます)、そこに近いところまで鍵盤で調整し、そのあとで皿で微調整する、といった段取りで調整します。

5.3. フローティングハイスピード(FHS)

プレイ画面でSTARTボタンを押すとHI-SPEEDウィンドウが表示されましたが、この状態でEFFECTボタン(1PサイドのSTARTボタンの左上にあるボタン)を押すと、次のようにHI-SPEEDウィンドウが変わります。この状態をフローティングハイスピード(FHS)とよび、無段階でハイスピードが調整できるようになります。

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FHSをONにした(IIDX27公式サイトより)

この状態で皿を回すと、緑数字を固定したままレーンカバーが上下に動きます。これにより、ノーツ表示時間(緑数字)を変えずにノーツの見える範囲(白数字)を自由に動かすことができます。

5.4. まとめ:範囲と時間を自由に動かす

これまでに紹介した機能を組み合わせることにより、ノーツの表示範囲・表示時間を自由に動かすことができるようになります。実際にプレイ画面で曲が始める前に動かす際の手順を紹介します。

  • 通常ハイスピードでの皿の操作で緑数字の調整
  • FHSでの皿の操作で白数字の調整

ができることに注意して見ていきましょう。

 

まず、STARTボタンを素早く2回押し、SUDDEN+をONにします。一度ONにしたら次回以降ははじめからONになっています。(レーンカバーをつける)

次に、緑数字を調整します。STARTボタンを押している間HI-SPEEDウィンドウが表示されます。通常のハイスピードになっていることを確認して(FHSになっていればEFFECTボタンを押し通常のハイスピードに切り替える)鍵盤で大雑把に調整し、皿で細かく合わせます。

最後に、STARTボタンを押したままEFFECTボタンを押し、FHSに切り替えます。皿を上下に動かし、自分の見えやすい範囲に設定します。

 

以上で設定が終わりました。FHSに保っておくと次回以降も設定が引き継がれるため、曲のBPMによらず同じ速度・範囲を保ってプレイすることができます。BPM変化のある曲をプレイするなどの理由で設定を変えたい場合を除き、以降これを変更する必要はありません。逆に、FHSを設定する理由はこれにあります。通常ハイスピードでは倍率が固定されるため、曲ごとにハイスピードを設定する必要があります。

5.5. ◆リフト

SUDDEN+を使うことで画面を上から隠すことができましたが、LIFTを使うことにより判定ラインの位置を上げることができます。背が高い人は結構使っている印象があります。自分にはあんまり関係ないのですが

 

通常オプション画面で「LIFT」あるいは「LIFT + SUD+」を選択すると曲が始まるハイスピードを動かす画面でLIFTを調整することができます。この際SUD+が出ている(レーンカバーが出ている)とLIFTは調整できないので、一度STARTボタンを2度押ししてSUD+を解除したあとで皿を動かしLIFTを上下に動かします。「LIFT + SUD+」を選択していればこの後でもう一度STARTボタンを2度押ししてレーンカバーを表示させ、今度はレーンカバーを動かして更に調整する必要があります。(この操作は結構大変なので、多くのプレイヤーは1回リフトを固定したあとはレーンカバーを動かすのみでほとんどリフトを変えることはないように感じています。)

5.6. ソフラン対策:鍵盤ギアチェ

BPM変化のある(ソフランする、といいます)曲ではスクロールスピードがBPMの変化倍率に応じて変わるため、普段と全く違う緑数字でプレイすることになってしまいます。BPMが2倍になる場合は緑数字が半分となるためノーツに反応することすらできなくなるでしょう。それに対応するための方法の一つに鍵盤ギアチェンがあります。

鍵盤ギアチェンは、FHS設定中に鍵盤を押すことで倍率を0.5単位で動かすことができる(黒鍵で+0.5倍、白鍵で-0.5倍)機能です。

この方法のメリットとしては、後述の皿チョンと異なりどのBPMでも行うことができる点が挙げられます。一方、もともとの倍率が3.0になっている場合などは白鍵を3回押すことによりBPMが2倍になる譜面に正確に対応できますが、倍率と緑数字と白数字をすべて合わせることはできないため、実際鍵盤によるギアチェンを用いる場合緑数字か白数字にいくらかの妥協点が求められることがデメリットとして挙げられます。

5.7. ソフラン対策:つけ外し

STARTボタンを素早く2回押すとレーンカバーが消えたり現れたりすることを利用して、BPMが遅いほうではレーンカバーをつけ、早い方では外したときに緑数字が合うようにレーンカバーの高さを調整しソフランに対応する方法です。この方法ではSTARTボタンを2回押すだけのため片手の操作で完結し短い間で行えるというメリットがありますが、普段と異なる白数字でプレイする必要があるという難点があります。

5.8. ソフラン対策:皿チョン

FHSの仕様として、「STARTボタンを押しながら皿を動かすと曲開始時の緑数字に戻る」というものがあります。これを使いソフランに対応する方法が「皿チョン」と呼ばれよく使われているのでそれを紹介します。

IIDX27の九段の課題曲「少年A」を例にとります。

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少年Aのソフラン

曲開始時にFHSを設定しており、緑数字が320であったとすると、はじめの状態で緑数字が320であったことが記録されます。(鍵盤によるギアチェンは考慮されません)

27小節に入るとBPMが90から192に、およそ2倍に変わります。プレイ中は自分でずらさない限り(ギアチェンしない限り)倍率は固定されるので、BPMがおよそ2倍になることにより緑数字が約半分、160近くになります。するとほとんどのプレイヤーは表示時間が短すぎて反応できず全く押せなくなってしまいます。

ここで皿チョンを使います。27小節に入ったことを確認してSTARTボタンを押しながら皿を動かす(ほんのちょっとでよい)と、最初に述べた仕様により緑数字が320に戻り、前半と同様の緑数字でプレイすることができます。

この方法の特徴は、BPMが変わった後に操作をしてもとの緑数字に戻すという特性上、BPMが変わるのと同時にノーツが降ってくる譜面の場合捨てノーツが発生してしまいます。そのような譜面ではサドプラのつけ外しや鍵盤ギアチェンで対応するか、捨てノーツを受け止めることになります。

5.9. ◆新筐体でのハイスピードの不具合

12月21日現在、ハイスピードの表記数値が旧筐体に比べ2倍になっているという不具合(仕様?)が存在する模様です。(60fps→120fpsになっていることに由来すると考えられるが、詳しくは不明)このことにより、白数字が小さいプレイヤーが低BPMの曲をプレイする場合(ハイスピード実数値が大きい場合)、新筐体でハイスピード実数値が2倍になることによりハイスピード上限値の10.0を越え、緑数字の固定が破れてしまう(普段の緑数字でプレイすることができない)という問題があります。応急処置としては白数字を大きくすることが考えられますが、これは従来の筐体では必要ない操作であり運営の対応待ちというのが現状です。

5.10. ◆緑数字・白数字・倍率の関係式

 BPMがx倍になると緑数字が1/x倍になること、倍率(ハイスピ、HS)がx倍になると緑数字が1/xになることからBPM×HS×緑数字は一定となることがわかります。また、冥(BPM200)はHS1.00での緑数字が874でした。さらに、白数字は画面の隠れ具合を現し、1000で全画面を覆い尽くします。以上のことから、

BPM×HS×緑数字=174.8×(1000-白数字)

が成り立つことがわかります。

 

これを使って計算する例を挙げます。GRADIUS -FULL SPEED- という曲はBPM160で始まりBPM220と行き来するメドレーとなっています。この曲をBPM160,220のいずれでも緑数字310で鍵盤ギアチェンで対応したいとき、白数字をいくつにすればいいかを考えます。

鍵盤ギアチェンをすることから、BPM160のときのHSをHS、BPMが上がったときに白鍵盤を叩く回数をnとして、

160*HS*310=220*(HS-0.5n)*310=174.8*(1000-白数字)

が成立します。この解として0<白数字<1000の範囲に

(n,HS,白数字)=(1,1.83,480)

があるので、白数字を合計480に設定しておけば1個のギアチェンで緑数字を正確に合わせることができます。

 

6. STEP UPモード(おすすめ)

要:何でも良い/やったことある曲ならSTEP UP

このモードでは好きな曲を選べるわけではありませんが、初心者の方が着実に上達していくにはおすすめのモードです。レベル10,11ぐらいまでこれだけやっててもいいと思っています。

 

STEP UPモードは、100円で3曲必ずプレイすることができるモードです。初心者の方はプレミアムスタートを選択する必要はありません。(100円玉でOKです)

このモードでは「課題曲フォルダ」「復習フォルダ」「模擬試験」の3つがありますが、初心者の方は「模擬試験」を使うことはあまりないと思いますので、先の2つについて説明します。

6.1. 課題曲フォルダ

自分の実力に合わせて30曲程度の曲がランダムに選択され、その中から選曲してプレイすることができます。つまり、完全に自分の好きな曲を選択することはできません。そもそもこのゲームには版権曲が少ないため(最近増えてきてはいますが)、初めてプレイされる方は知っている曲が極めて少ないと思いますが、それはこのモードでは我慢していただくことになります。

適当に曲を選んでクリアすると、課題曲フォルダに選ばれる曲のレベルが上がっていきます。また、クリアできないと、曲のレベルが下がります。このようにして、フォルダにある曲のレベルが自分の実力とだいたい合うようになります。

6.2. 復習フォルダ

復習フォルダでは、現行のバージョンでプレイした曲(STANDARDなど他のモードでプレイした曲も含む)がレベルごとにフォルダとなって表示されます。つまり、現行のバージョンでプレイした曲をプレイすることができます。ただし、課題曲フォルダのレベルの下限以下のフォルダしか表示されません。

例:課題曲フォルダにレベル4、5の曲がある場合、復習フォルダはレベル1~4が現れます。

◆スタンダードスタートの場合、課題曲フォルダのレベル下限がレベル11以上の場合でも復習フォルダはレベル10までしか表示されません。復習フォルダをレベル11(12)まで表示させるには、プレミアムスタートを使うか土曜日である必要があります。◇

 

7. STANDARDモード

要:好きな曲をプレイしたいならSTANDARD 

こちらも初心者の方はプレミアムスタートを選択する必要はありません。(100円玉でOKです)

STANDARDモードは、全曲から好きな曲を選択してプレイすることができるモードです。しかし、この場合クリアに失敗すると1曲目や2曲目でもその場でゲームが終了します。ただし、特定の条件を満たせばクリアに失敗しても次に進むことができ、プレミアムスタートなら4曲目に進むこともできます。

7.1. ALL BEGINNERフォルダ

今作より、STANDARDモードの選曲画面で緑色のバナーのALL BEGINNERフォルダというレベル1~3の譜面のみが入ったフォルダが追加されました。レベル別フォルダでも似たことができますが、有名な曲が多く含まれていたり、選曲画面でムービーが再生されるなどなかなかとっつきやすい点が多いので、ここを選択するのも1つの手だと思います。

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一部の曲でムービーが背景に映し出される

7.2. Vディスク

「Vディスク」とは、ゲーム開始時に支給されるアイテムで、消費することでゲーム内で特典を受けられるものです。

プレミアムスタートを使うとそのクレジットに限り7枚の「Vディスク」がチャージされます。金曜日ならスタンダードスタートでも3枚の「Vディスク」がチャージされます。(これは他のモードでも同様)これはクレジット中に消費することになりますが、もし消費しなかったあるいは余った場合、次回に持ち越しはできませんが別枠で溜め込まれます。これが100枚集まるとBLACK PASSというものがもらえ、次回プレイで3曲保証・選曲制限解除を受けることができます。→7.5節

(ここではLEGGENDARIA譜面の選択、プラチナメンバーズカードの登録は仮定しないことにします。)

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各スタート時のVディスクチャージ量

このVディスクを消費してFAILEDの場合の復活や4曲目のプレイ(EXTRA進出)を行われます。これは条件を満たせば勝手に行われ、任意性はありません。

Vディスクの消費により得られる特典と消費枚数は以下の通りです。

  • LEGGENDARIA譜面のプレイ(ここでは解説しません)…4枚
  • FAILED時の復活…6枚
  • EXTRA進出(プレミアムスタート限定)…7枚

ただし金曜日に限りすべての消費枚数が1枚になります。ここで注意したいのは、スタンダードスタートの3曲目でVディスクが必要分あったとしてもEXTRA進出はできません。(EXTRA進出はプレミアムスタート限定となります)

以上のことをまとめて保証の条件を下にまとめます。

7.3. EXTRA進出条件

プレミアムスタートを使ったときに限り、特定の条件を満たせばEXTRA(4曲目)に進むことができます。その条件には色々あるのですが、現実的なもののみを載せます。 

EXTRA進出条件は、プレミアムスタートの3曲目で、

  • レベル8以上のA-EASY以上のクリア
  • レベル7以下のA-EASY以上のクリアで、Vディスク7枚(金曜日は1枚)消費

です。下の条件は、上の保証条件から、1曲目も2曲目もクリアした場合にのみ適用されることになります。

上の条件を見ると、レベル8以上でさえあれば、A-EASYクリアでも4曲目に進むことができることがわかります。これから、レベル7以下をプレイするプレイヤーが4曲目に進出することを考えると、1~3曲目をすべてクリアする必要があることがわかります。これは危険(必ずできるとは限らない)なので、このレベル帯のプレイヤーはEXTRA進出のためにプレミアムスタートを使うのは現実的ではありません。

 

補足:厳密にはレベル7の場合ゲージによらずゲージが100%であればVディスクを消費することなくEXTRAに進出することができますが、いわゆる「ラス殺し」が多いIIDXで100%でクリアすることを安定させるのは難しいためここではそれは考えないものとして扱いました。レベル6以下の場合さらに厳しい条件がありますが、それも同様の理由によりここでは扱わないことにします。

7.4. ★保証の条件とEXTRA進出条件のまとめ

STANDARDモードにおける保証およびEXTRA進出の仕様は、Vディスクを使う関係で消費枚数と支給枚数が他と異なる金曜日とそれ以外では変わってきてしまいます。ここでは、それを金曜日とそれ以外でまとめたいと思います。

7.4.1. 金曜日以外

スタンダードスタートでは、3曲まで遊ぶことができますが、FAILEDした時点でゲーム終了となります。ただし、1曲目のFAILEDでそれがレベル5以下であったときに限り復活します。

プレミアムスタートでは、4曲まで遊ぶことができます。3曲目をクリアすると条件つきで4曲目に進出できます。その条件は次の通りです。

  • 3曲目がレベル7以下…1,2曲目両方クリア or 1曲目のみレベル5以下のFAILED
  • 3曲目がレベル8以上…条件なし
7.4.2. 金曜日

スタンダードスタート・プレミアムスタートともに3曲保証で好きな曲を遊ぶことができます。プレミアムスタートでは3曲目をクリアすることで4曲目に進出できます。

7.5. DJ VIP PASS BLACK

使わなかったVディスクは「Vディスクのかけら」として蓄積されますが、それが100個たまると「DJ VIP PASS BLACK」というものがもらえます。STANDARDモードの開始時に使用を選択でき、使用した場合曜日によらず3曲保証・レベル選曲制限なしでプレイすることができます。この場合もプレミアムスタートに限り、3曲目をクリアすることでEXTRAに進出できます。

 

8. プレイ画面

プレイ方法そのものについてはモード選択のときにチュートリアルが出ますので、そちらをご覧ください。ここでは細かい点について触れようと思います。

8.1. 皿を交互に

クラッチは、短い間隔で降ってくることがあります。こんな感じですね。

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Go Beyond!! [SP NORMAL] ☆6

こういう譜面を捌こうとするときに、スクラッチは奥側に回すか(押し)、手前側に回すか(引き)がありますが、特に四分音符ぐらいの間隔だと押して離したあともターンテーブル自体はまだ回っており、次に押したときに反応しない(反応しっぱなしになっている)ことがあります。摩擦が大きいとすぐ止まるためすぐに押してもOK(押し押し)なのですが、普通の筐体では普通のBPMの四分音符ぐらいのスクラッチは押し押しでは反応しないことが多いです。このようなときは、押し引きを交互にするようにします。

8.2. BSS押し押し

先程は押し押しにより反応しっぱなしになっているということでしたが、これを利用して長いBSSを複数回の押し押しとして対応することができます。(その感覚は皿の重さによります)これにより、回すのをちょうど1周や2周に合わせずに任意のタイミングで終点の引きができるようになります。

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BSS押し押しでの処理の例(Antigravity[A] ☆12)

8.3. CN,BSSの判定消失

CN(チャージノーツ)、BSS(バックスピンスクラッチ)は要は長押しです。スクラッチの場合終点では逆向きに回す(バックスピン)必要があります。この操作を途中で途切れさせてしまった場合、長い棒のノーツ自体が黒くなり終点の判定が消えます。そこで押し直したり(maimaiでらっくすのHOLDなどと違い、押し直しにより許容されることはありません かなしいね)、皿を回すことは意味がないだけでなく、その後のノーツを巻き込んでしまう(BADはまり)可能性があるので心に留めておきましょう。

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BSSの途中で切った場合終点判定が消えることを忘れて回してしまうと次のノーツを巻き込み連鎖的に崩れてしまう例

9. 解禁イベント:SHADOW REBELLION

9,10節では今作27 HEROIC VERSEにおける隠し曲の解禁イベントの概要を説明します。

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SHADOW REBELLION

このイベントではある一定の条件を満たすと専用の隠し曲を解禁することができます。ここではその手順を紹介します。

まず、普通に任意のモードでゲームを開始すると「シャドウジェム」を1個獲得します。

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これを3個ため(つまり3クレプレイすればよい)、そのクレジットまたはそれ以降でSTANDARDモードをプレイし、先述のEXTRA進出条件を満たす(Vディスクによる進出でも可)と、専用の隠し曲が入ったフォルダが出現します。

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このフォルダの中の曲をASSIST EASY以上でクリアすると、曲のリザルトの下部にバッジのようなものが溜まっていきます(シャドウジェムの力を開放しているらしい)これを数回クリアし、その回数に応じてクプロ(ゲーム内キャラのアバター)や隠し曲が解禁されます。

  • 1個…隠し曲N譜面
  • 2個…隠し曲H譜面
  • 3個…隠し曲A譜面
  • 5個…クプロ

このイベントは特段意識しなくてもシャドウジェムが溜まっていることが多いので、3個たまったら定期的にSTANDARDを選択してEXTRA進出し、SHADOW REBELLIONフォルダの曲をプレイして解禁を進めておきましょう。来作になっても解禁していなかった場合いずれゲーム内通貨を使って手に入れられるようになりますが、今現在(2019年12月17日現在)前作26 Rootageの隠し曲は解禁できずしばらく待たされることになります。(来々作には一般解禁されます)

10. 解禁イベント:HEROIC WORKOUT!!

では、トレーニングを開始しましょう。

『心』、『技』、『体』。

この3つの能力をバランス良く鍛えることが

ヒーローには必要です。

『ヒロイック・ジム』は、

その全てを伸ばすことを目的とした、

ヴァース内でも特に重要な施設なのです。

 

…とのことです。このイベントはどのモードを選択したかによらずゲーム終了時に行われるもので、心技体を鍛えるそうです。

クレジット内で遊んだ曲のノーツレーダーを見ると、一番尖っているところに★印がついていることがわかります。これに応じて心技体のレーダーを伸ばすことができ、一定のパーセントに到達すると曲やCHEERが解禁されるというものです。大体1クレにつき4%上がりますが、選んだ要素以外もちょっとだけ上がるため最も効率よく解禁するためには心技体をバランス良く「鍛えていく」必要がある訳ですね。遊んだ曲と心技体の要素は

  • PEAK、SOF-LAN:心
  • NOTES、CHORD:体
  • SCRATCH、CHARGE:技

に対応しています。技に対応する曲は皿やCNが多い曲ですが、これは他の2つに比べ少ないので無駄なくゲージを上げていくためには積極的に技を選ぶといいでしょう。

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最も尖った要素には★マークが表示される

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心技体レーダーというらしい



11. 公式サイトでできること・しておきたいこと

プレイデータを公式サイトで眺めることができるのですが、月330円のベーシックコースに入っていないと自分の多くプレイした曲を見ることぐらいしかできません…

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やってる曲を突きつけられる

有益な設定をしたりプレイデータを見るためには月330円のベーシックコースに加入する必要があります。1日リセットなので下旬は入りにくいですが(公開日はバリバリ下旬ですよね)、1回入って設定した内容はベーシックコースが切れても(次の月になっても)引き継がれるので1回だけでも入っておくことをオススメします。以下ではベーシックコースに入っていることを前提として行える設定を紹介します。

11.1. プレーカスタマイズの購入

曲をプレイした後やクレジットが終わったときに画面の左上に「CHEER」というものが溜まっていくことがあります。これは今作のゲーム内通貨で、これを公式サイトで消費することでプレーカスタマイズを購入したり、ゲーム内アバターのクプロを購入したり、あるいは(12月21日現在はまだ出ていませんが)前作で解禁していなかった隠し曲を解禁したりすることができます。

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CHEERが溜まっている

「今作の」と言ったのは毎作名前を変えて同じものが存在するからで、これは次作には引き継がれません。このことから次作に移る前に公式サイトで使い切ってしまうのがメジャーです。

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例えば、後述のキービームもたくさん種類がある

11.2. プレーカスタマイズ

ベーシックコースに加入すれば、判定文字やグラフエリアなどをCHEERで購入して変更することができます。さまざまなものがあり自由に決められますが、そのうちでおすすめするものをいくつかここでは挙げることにします。

公式サイトからカスタマイズ→プレーカスタマイズの順に進みます。

11.2.1. キービーム

これは最優先です。キービームとは鍵盤を押したときに下からにゅっと出てくるあいつのことですが、あれは絶対にベリーショートに変えたほうがいいです。譜面が格段に見やすくなります。デフォルトだと青い光と黒鍵の青いノーツが近いからなのか(?)だいぶ見にくいです。

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こうみるとだいぶ違う感じがしませんか?これは強く推奨します。

11.2.2. エフェクトロック

これは設定してみると案外便利です。従来はeffect、VEFXボタンをおしてガーッとするやつをいじって適当なエフェクトにするものですが、エフェクトロックをONにするといつも同じエフェクトがかかるようになります。COMPRESSOR REVERB EXにしておくといつでもだいたい音が大きくなるのでおすすめです。ラクだし

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11.2.3. ここからスタート

ここからスタート機能とは、プレイ前にどのノーツが最初に降ってくるかを知ることができる機能です。初心者の段階だと特段いらないかもしれませんが、心持ち落ち着くかもしれませんし、一応設定しておいて悪くはないものだと思います。ある程度のレベルを叩くようになるとRANDOMのあたり譜面待ちをするのに採用されることがあります。DEFAULTからALL DISPにしておきましょう。

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11.2.4. カテゴリカスタマイズ:ライバル勝敗

プレーカスタマイズ画面の下の方に色々書いてあるやつのなかにこれがあります。これはデフォルトでOFFになっていますが、ONにしておかないとライバル設定をしたときにライバルスコアとの比較ができませんので、ぜひONにしておきましょう。

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11.3. ライバル設定

IIDXでライバル設定をすることで、選曲画面でライバルのスコアとクリア状況を眺めることができるようになります。その方法を紹介します。

公式サイトからフォロー・ライバル→プレイヤー検索と進むとIIDX IDかDJ NAMEを使ってプレイヤーを検索することができます。DJ NAMEを聞いてしまうのが一番手っ取り早いので聞いて、(あるいはIIDX IDを使えばDJ NAMEが被っていても一意に定まります:IIDX IDはゲーム開始画面のほか、公式サイトでDJ DATA→ステータスと進んでも確認することができます)ライバルとしたいプレイヤーのページに飛びます。そこでSPライバル→ACTIVEとしてライバル登録完了です。

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SPライバル→ACTIVEとして登録

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ボコボコにされてるのがわかる

先程紹介した公式サイトのプレーカスタマイズ画面でライバル勝敗&店内TOP表示をONにしておけば、こんな感じで各曲のライバルとの勝敗が確認できるようになります。ONにしていないとライバル設定をしていたとしても表示されないので注意しましょう。

 

12. ★曜日ボーナス

先程のSTANDARDの説明で金曜日だけ特別視しましたが、それは曜日ボーナスというものがあるからです。その効果が各曜日ごとに変わるのですが、ここではそれを紹介したいと思います。初心者・中級者の方にとって重要と思われる点について強調します。

  • 日曜日…DJ VIP PASS BLACK 1枚無料配布
  • 月曜日…PREMIUM FREE(時間貸し)1分追加
  • 火曜日…TIME HAZARDモード
  • 水曜日…TIME FREEモード
  • 木曜日…TIME HELLモード
  • 金曜日…Vディスクボーナス
  • 土曜日…復習フォルダレベル制限なし

ここからは、個々について述べることにします。

まず日曜日。DJ VIP BLACK PASSが1枚無料配布され、これを消費することで1クレに限りますが3曲保証、レベル制限なしでプレイすることができます。Vディスクのかけらが100個溜まったことによるDJ VIP BLACK PASSとは別個で存在するので、日曜日になったからといって今までためていたVディスクのかけらが消えるといったことは起こりません。1クレだけではありますが、単純にアド。

次に金曜日。これは曜日ボーナスで一番の恩恵といっても過言ではないかもしれません。100円でプレイする(スタンダードスタート)でも3曲保証を得ることができるのは金曜日だけです。また、ここでは触れませんでしたがLEGGENDARIA譜面を気軽に触ることができる(普段はVディスクを4枚使うが金曜日は1枚だけ)ようになるため、中級者以上の方は金曜日→LEGGENDARIA譜面をガッツリやる、と考える方も多いと思います。

次に土曜日。土曜日は復習フォルダの難易度制限(課題曲フォルダの下限までしか現れないのでした)が撤廃され、スタンダードスタートでも今作プレイした任意の曲を3曲保証で遊ぶことができます。すごい!

次に月曜日・水曜日。月曜日はPREMIUM FREEモードの時間が普通より1分伸び、水曜日は2曲保証でどの曲でも遊べるFREEモードが5分の時間貸しに変化します。HARDクリアやEX-HARDクリアの粘着に使うことが多いので、始めたての人にはそれほど恩恵はないかもしれません。

最後に火曜日・木曜日。火曜日は8分の時間貸しで一度でもコンボを切ると即終了、木曜日は8分の時間貸しでHARDゲージ限定(ただし回復しない)というモードが解禁されますが、相当の水準でスコアやフルコンボランプの粘着をする方以外は使われることはないと思います。

 

13. おわりに

ここまで気づけば20000字以上もつらつらと書き連ねてしまいましたが、初心者の方が知らない・わかりにくいポイントを重点的に説明してきたつもりです。この記事がこれから始める新芽のIIDXプレイヤーの方々のお役に立てれば幸いです。

14. 参考

beatmaniaIIDX 27 HEROIC VERSE 公式サイト

p.eagate.573.jp

Textage

textage.cc

BEMANIwiki 2nd

bemaniwiki.com